基本サービスは無料で提供
基本サービスは無料で提供フリーミアムとは「フリー(無料)」+「プレミアム(割増料金)」の造語で、基本サービスを無料で提供することで顧客を広く集め、その何割かに有料で高機能のプレミアム版に移行してもらうビジネスモデルです。もともとはベンチャー・キャピタリストのフレッド・ウィルソンが創った言葉ですが、これを広めたワイアード誌編集長クリス・アンダーソンは、その新著『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』の中で次のように紹介しています(第二章「フリー」入門 p38~)。
本文抜粋
フリーミアム[Freemium]
無料なもの
有料のプレミアム版に対する基本版
無料対象者
基本版のユーザー

「フリーミアム」[Freemium]は、ベンチャー・キャピタリストのフレッド・ウィルソンの造語で、ウェブにおけるビジネスモデルとしては一般的だ。それは多くの形態をとりうる。無料から高額のものまでさまざまなコンテンツをそろえるところもあるし、無料版にいくつかの機能を加えてプロ用の有料版をそろえるところもある(無料のFrickrと、年間25ドルを払うFrickr Proがその例だ)。
 皆さんは、それなら香水売り場から街角まで、いたるところで配っている無料サンプルがこれに当たるんじゃないかと思われるかもしれない。たしかにそうだが、フリーミアムはそこに重要なひねりを加えている。従来の無料サンプルは、販売促進用にキャンディバーを配ったり、新米の母親におむつを贈ったりするものだ。そうした試供品は実費がかかるので、生産者は少量しか配れなかった。少量で消費者を引きつけて、より多くの需要を生もうとしたのだ。
 一方、デジタル製品においては、無料と有料の割合はまったく異なる。典型的なオンラインサイトには5パーセント・ルールがある。つまり、5パーセントの有料ユーザーが残りの無料ユーザーを支えているのだ。フリーミアムのモデルでは、有料版を利用するユーザーひとりに対して、無料の基本版のユーザーが19人もいる。それでもやっていける理由は、19人の無料ユーザーにサービスを提供するコストが、無視できるほどゼロに近いからだ。

本文抜粋ここまで

つまりまとめると、 試供品を使った従来のビジネスモデル :
5%を無料(フリー)で提供して95%を買ってもらう
フリーミアムを使った新しいビジネスモデル :
95%を無料(フリー)で提供して5%の人にプレミアム版を買ってもらう
それが可能なのは、

  • [1] デジタルであれば大量に複製して配布する際のコストがほぼゼロ
  • [2] そのため無料版を配布して最大可能数の潜在的顧客にリーチできる。
  • [3] そのなかの数%の顧客が有料版に移行すれば、分母が大きいためにビジネスが成り立つ!
以上は主にアメリカでの事例ですが、日本でもさまざまな例があります。当サイトではつねに日本の事例を募集しています(例えば、マックの無料コーヒーはフリーミアムなのか!?)。ツイッターに[#freemiumjp]のハッシュタグを付けて、あなたの周りのフリーミアム、あなたが考えるフリーミアム、フリーミアムについてのご意見をつぶやいてください!
その他にも、<プレミアム版>書籍『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』でしか読めない「巻末付録」として、「フリーミアムの戦術」が述べられています。自分に合ったフリーミアムのモデルをどうやって見つけるのか? フリー版からプレミアム版への適切な移行割合は? 無料ユーザーの価値をどう見積もるか?などクリス・アンダーソンが解説しています。

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